中心性脊髄損傷

先日、阪神タイガースの赤星憲広選手が、試合中のダイビングキャッチが原因で中心性脊髄損傷と診断され、引退を発表されました。この記事では、中心性脊髄損傷についての詳細と、誰にでも起こりうるリスクについてご紹介させていただきます。ウィンタースポーツの季節が近づく今、皆さんもぜひご注意ください。

先日 阪神タイガースの 赤星憲広(33)選手が 試合中のダイビングキャッチか原因で

中心性脊髄損傷と診断され、引退されることが発表されました。

一野球ファンとして非常に残念です。  赤星選手 おつかれさまでした。

中心性脊髄損傷

この怪我は コンタクトスポーツや交通事故等で頸椎が過屈曲・過伸展により起こることが多く、

受傷直後は頸髄中心部からの浮腫が原因で神経の伝導性が失われるため損傷部位以下の全麻痺が生じ、

その後、浮腫の消失に伴い麻痺は回復することが多い。

強い手のしびれ・痛み も伴います。

これらの神経症状は回復する傾向にあり 日常生活には問題なくおくれることが、多いそうです。

しかし彼はプロスポーツ選手。トップアスリートです。日常生活にだけ戻ればいいわけではありません。

以前と変わらないプレー というのは、難しいと判断されたのでしょう。

しかも一度傷ついた中心損傷部(運動細胞を含む灰白質部分)は完全な 修復・再生は難しいのが現状です。

現役を続け、もう一度 同じ部位を損傷いたら…

今度は麻痺が残る損傷になる様なことになるかもしれません。

排尿障害や知覚麻痺も考えられます。

最悪 呼吸筋麻痺により 死に至ることだってあります。

残念ですが、やはり引退という選択肢しかなかったのでは、ないでしょうか?

ご本人の言うとおり 不完全燃焼だと思います。悔しいでしょう。

野球ファンとして、また違う形で 野球界に戻ってきてほしいものです。

中心性脊髄損傷は誰にでも起こりうる怪我です。これからの季節 スノーボード等のウィンタースポーツでも十分おこりえます。

首を大きく捻った場合は症状の大小に関わらず、一度 整形外科で画像診断等 受診されることをお薦めします。

 

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