湿布や発布剤、どのように使うのが正しいか悩んでいませんか?痛みが強い時や、捻挫・ぎっくり腰などの急性炎症時に湿布は効果的ですが、冷湿布と温湿布の違いや使い分けがわからないという方も多いはず。この記事では、湿布・発布剤の正しい使い方や注意点について詳しく解説しています。炎症を抑え、早く回復するためのヒントをぜひ参考にしてみてください。
患者さんからよく聞かれる質問で、湿布・発布のお話。
まず Q.湿布・発布剤を 貼ってもいいのか?また貼った方がいいのか?
という質問をいただきます。
A. 貼って下さって結構です。
痛みが強い時、とくに急性炎症時(例、捻挫・ぎっくり腰・寝違え等)は消炎剤が入った物を貼ってください。
サリチル酸メチル/ 知覚神経の末梢に作用して、軽い知覚麻痺を起こさせ、痛みを鎮める成分
dl-カンフル/ 穏やかに局部を刺激することで血行を良くし、鎮痛効果をもたらす成分
インドメタシン/皮吸収型鎮痛消炎剤を含有。これらは鎮痛消炎効果がより高く、お医者さんでいただく物はこのタイプが多い
*解熱・鎮痛・消炎作用を持つアリール酢酸系非ステロイド抗炎症剤は 効果が強く、 妊娠中の女性や消化性潰瘍、重性の血液傷害、肝臓・腎臓障害 、心不全、膵炎の方は使用できないので注意が必要です。
Q.温湿布と冷湿布はどちらがいいのか?
A. 基本的にはどちらでもかまいません。
というのも、あくまで 温湿布と冷湿布というのは冷感、温感というだけで、直接的に冷やしたり、温めたりしてる
わけではないので、貼って気持ちいいと感じる方を貼ってください。
腫れが強い捻挫などは、受傷後最初の1~2時間ぐらいは湿布発布というよりは、アイシング等で直接、冷やし
て下さい。
慢性的な炎症や痛くたって1日以上の場合(但し腫れなどがない場合)は蒸しタオルで温めてから湿布・発布剤
を貼ってもより有効だと思います。
長時間 湿布・発布を貼ってると、かぶれることがありますので、注意してくださいね~
以前 年配の患者様で 貼ってないと不安だからといって毎日 ず~と貼ってる方がいらっしゃいました。
かぶれるというよりは、ただれてしまって痛そうでしたよ。