今日も寒いですね~
寒くなってくると、それだけで筋肉は硬直します。
なので いろいろな部位に痛みが生じやすくなります。だだでさえ辛いのに、寒くなって痛みが倍増。という患者さんも 少なくありません。
その中でも 今日はぎっくり腰についてです。 今月だけでもう6名 いらっしゃいました。
医学的には 急性腰痛症 といいます。
腰をひねったり、重いものをもちあげたときなどに急に腰筋群の靭帯・筋膜・筋線維・腰神経背側皮枝などの損傷される。 難しくいうとこんな感じ。
簡単にいうと腰の捻挫のようなものです。
ただし 足の捻挫とちがうのは、 防げる! というところです。
そもそもなぜ ぎっくり腰 になるかというと 腰はもちろん 背中の筋肉や足の筋肉が 硬い のです。ぎっくり腰でお見えになる、ほとんどの方が かたいです。普段から軽い腰痛など 抱えている方も少なくありません。
では、なぜ硬いとダメかと言いますと、いわゆる背骨(首~腰まで24個の骨と椎間板等で関節を構成)というのは、本来なら 24対の骨が しなやかに動く関節です。24対が全体で動くようにできてます。
これが周りの筋肉が硬くなると、関節としての働きがそこなわれます。当然 そこなわれた部分を補うため 他のところの負担が大きくなります。その負担に耐え切れず、筋肉、靭帯の過伸展・過屈曲で炎症がおこるのです。
これがぎっくり腰になる環境。俗にぎっくり腰にはくせになる。といいますが、そうではなく ぎっくり腰になるような環境にいる限り 何度でもおこりえる。のです。
腰の環境を変えるには、まず筋肉(背中から腰)の柔軟性を回復させる。太腿の裏の筋肉(ハムストリング)も柔軟に これは この筋肉は最後 骨盤についているため、硬いと骨盤を下に引っ張り、腰の生理的湾曲(1番いい曲がり)を崩してしまうためです。後はやはり 腹筋の強化です。
私の経験上 ぎっくり腰自体は個人差もありますが、概ね2回~4回ぐらいの治療を考えます。
ただし これはぎっくり腰に対しての治療で、 ぎっくり腰になるような環境を変えるには、時間がかかります。
でもこの悪い環境って そのまま 椎間板ヘルニアになる環境と同じ! なのです。
私はぎっくり腰は椎間板ヘルニアの前段階、体からの警告として考えます。
ぎっくり腰はなるべくしてなる! 格言めいたことを言ってしまいましたが、皆さんも自分もこの環境にいるなーと思ったら お気をつけてください。 変える努力も 必要かもしれません。
最後に余談ですが 欧米では ぎっくり腰のことを 魔女の一撃
こっちの方がなんとなく 痛そう…
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