慢性的な肩こり その②~隠れ肩こり~

タイトルの隠れ肩こり。そんな言葉はありません。今、私が勝手につくりました。

痛みや辛さは特に今まで感じたことはない。肩なんて凝ったことがない。

肩こりで悩んでいる人から見れば、幸せな人たちが、いらっしゃいます。

しかし この肩こりを感じたことのない人の中にはガチガチに張っているのにも関わらず、痛みや辛さを感じない隠れ肩こりの人たちがいます。

痛くないのですから当然、自分では凝ったという感覚もありませんし、ましてや私たちのような指圧、マッサージ、整体などにも行くという感覚がありません。当然です。

この状態で痛みも出ず、辛さを感じないままずっといれればいいのですが、どうもそういうわけにはいかない例が少なくありません。

問診の中で、「今まで一度も肩なんて凝ったことがなかったが、突然痛くなった」とよく聞きます。

治療させていただくと、どう考えてもここ最近でできた硬さではなく、数年、十数年来の硬さだな。と思うことがあります。

これは単純にずっと肩が凝った状態が続いていたが、痛みとして出ていなかっただけ。隠れ慢性的な肩こりです。

統計をとったわけではありませんが、中年以降の男性に多いです。今の若い世代に比べると、特にいわゆる団塊の世代周辺の方は筋肉がしっかりとした方が多く、ベースが強い方が多いです。今まではその強い筋肉でカバーしていたですが、何もしなければ筋肉は年齢とともに低下していきます。そして筋力の低下とともに体が耐え切れなくなり痛みが出ます。

長い期間硬く、しかも今まで痛くないのですから、ケアも何もしていません。なので本当に硬い方が多いです。

痛みが出た時は、強い痛みを訴える方が多く、また硬い筋肉に引っ張られ背骨の生理的湾曲(一番いい曲がり)を崩し椎間板ヘルニアや四十肩・五十肩、頚部脊椎症など、重症化して初めて気づくなど、珍しくありません。

最初に幸せな人と書きましたが、決してそうではないですね。

痛みと筋肉や関節の硬さは必ずしも一致しません!いま痛くない方も普段から肩や背中の筋肉を動かすように意識してみてください

もしあなたのご主人やお父様が背中が丸く猫背気味でしたら要注意です。まずは簡単なストレッチでもいいですから運動させましょう!



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