椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア…   痛いです。もの凄く。

椎間板というのは 背骨の骨と骨をつなぐものでクッションのような働きをしています。

ゲル状の髄核を線維軟骨組織の線維輪が包んでいる組織です。

頸椎(7)・胸椎(12)・腰椎(5)と背骨にはあわせて24個の椎骨という骨が関節となってつながっています。

その間にあるのが椎間板です。*厳密には仙骨・尾骨を加え脊柱(背骨)というのですが、椎間板のお話なので省略します。

この椎間板が何らかの原因で脱出や突出し神経を圧迫し痛みが出るのが椎間板ヘルニアです。

腰椎に起こることが多く、次いで頸椎。*胸椎も理論上は起こりえるのですが、周りの筋肉が大きく強く、また肋骨がある分、可動域も狭いため起こりにくいと思われます。あまり聞いたことがありません。

この何らかの原因が重要なのです。単一的な原因というより、いろんな条件が重なった複合的な原因です。

これまで治療させていただいた椎間板ヘルニアの患者さんの多くに共通しているのが、

背骨の周囲の筋肉が硬く、それに伴い生理的湾曲(もともと持っている体にとって一番いい背骨のカーブ)の消失→これは椎間板にかかる負担が大きくなります。

筋肉のバランスの悪さ

普段からの腰痛や肩こり等の長年の放置。

運動不足。

激痛から まず整形外科などに行かれるでしょう。もちろんレントゲンやMRIなどの画像でドクターに診断してもらうことは、非常に大切です。

そこで例えば手術を勧められたとします。

私は必ずしも手術はお薦めしません。というもの手術でよくなるとは限らないからです。

実際にこれまで施術させていただいた椎間板ヘルニアの患者さんの3割ぐらいは手術後も症状が取れずお見えになった患者さんです。(7割は保存療法を勧められた方、手術はできれば避けたいまた絶対いやという方)

決して手術のすべてを否定してるわけではありません。手術で症状が改善された方も大勢いるでしょう。

しかし手術で痛みの原因である椎間板ヘルニアを取っても、椎間板ヘルニアになった原因は取り除けません。そこに目を向けていただきたいのです。

結局硬いまま、生理的湾曲が消失したままですと、椎間板には負担が入り続けます。それでは症状の改善がみられない、また数年後には再発ということになりえます。

本来ならば一生物の椎間板がつぶれてしまった。若い方ですと10代20代。これって大変なことですよ!

椎間板ヘルニアになる・なった環境を根本から変えましょう!


治療例を次の機会に紹介出来たらと思います。



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